某大手メーカーでカースト最下位「派遣さん」として働いた話。
「派遣さん」という言葉が差別用語であることも知らず…
かなり昔の話ですが、某大手メーカーの派遣をしていたことがあります。
その会社の女性のカーストが酷かったのでかなりの心の傷を負い、3年満期を待たずに辞めました。
もちろんトップは正社員、次に準正社員(主に短大卒)、最後に派遣という順です。
「外部の会社の者」ですから致し方ありません。
派遣は部や室の会議があっても参加させてもらません。電話番です。
(機密情報があるのかもしれませんがちょっとした打ち合わせも参加できません。)
会社の飲み会があって呼ばれたからといって間違って参加すると白い目で見られます。
万が一、正社員の男性と派遣が結婚するようなことがあれば「派遣のくせに…」とロッカーや給湯室で悪口を言われます。
書類をハサミで切ったり、コピーするのはもちろん派遣の仕事です。
仲良くなったと思っていた準正社員の方でも「そのくらいの仕事派遣にさせておけばいいじゃん!」といった態度で仕事を頼んできます。
その他、準正社員の方によく「派遣さん」と呼ばれていましたが、他の派遣仲間に「派遣さん」という言葉は差別用語なんだよと教えてもらい驚いたのを今でも覚えています。
3年で消えるので使い捨てのような扱い、と言えばいいでしょうか。
好奇心で入ったものの、こんなに酷い扱いだとは思いもしませんでした
私は国立大学を卒業していて新卒で務めた会社から好奇心で転職したのですが、仕事の内容は電話番、コピー、データ入力のみ。簡単な仕事だということは分かっていて入ったものの、人間関係がキツく徐々にメンタルが崩壊していきました。
当時は大学時代からの婚約者も同じ会社の別棟におり、若く、地方出身者だった私は徐々に10歳も上の他の派遣仲間からもハブられていきます。その会社で働いている派遣=正社員の男性との結婚を夢見ている女性も少なからずいるわけです。
また、周りに合わせていかにも男ウケするような清楚な格好もして働かねばならず、ちょっとでも目立つような格好をしていたら派遣仲間の格好の餌食となってしまいます。周りはみんなCanCamから出てきたようなリボンがついてるような格好で働いているわけです。
しかし私が靴を新調したら「私のより可愛い靴履いてる」と言われ、新しくバッグを新調したら「そのブランドのバッグ、今時誰も持ってないよね」なんて言われてしまいます。
要するに若さという武器を持ってるものは他の派遣よりも地味にしていないといけないのでした。
(婚約者がいても派遣仲間以外ははほとんど知らないので、とにかく目立ってくれるなというところでしょう)
派遣として働いたことは決して無駄な経験ではなかったけれど…
正社員であるにこしたことはないな、と思いました。
ここを辞めた後に結婚し二人の子供をもうけ、色々アルバイトをした私ですが、34歳の時に転機が訪れます。奇跡的に正社員の仕事を手に入れたのです!
人間諦めなければいいことがありますね。定年が65歳なのでそれまでずっと頑張ろうと思っています。
派遣はどんなに能力が高くても上にあがることはできません…。私は絶対オススメしません。
もし今転職を考えている人がいたら、臆せず正社員を狙ってみてください。